日本学術振興会「科研費データベース」をもとに、2021〜2025年の5年間における、生物学分野で「研究代表者として採択された件数」を大学別に集計しランキング化しました。
対象となるのは
分子生物学/細胞生物学/発生生物学/遺伝学/進化生物学/生態学
の6分野となります。
科研費の採択数はその大学の研究力を示すきわめて有用な指標です。
理学部、生命科学部、農学部、医学部などの生物系学科を志望する受験生の方にとって、大学選びの参考になるデータとしてご活用いただければ幸いです。
分子生物学の研究に強い大学TOP20
分子生物学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●大阪大学(26)
2位:●東京大学(22)
3位:●九州大学(14)
4位:●京都大学(13)
5位:●北海道大学(8)
5位:●名古屋大学(8)
7位:●筑波大学(6)
7位:●熊本大学(6)
7位:▲横浜市立大学(6)
10位:●千葉大学(5)
11位:●東北大学(4)
12位:○京都産業大学(3)
12位:○近畿大学(3)
12位:○沖縄科学技術大学院大学(3)
15位:●神戸大学(2)
15位:●広島大学(2)
15位:●山口大学(2)
15位:●愛媛大学(2)
15位:○日本大学(2)
15位:○福岡大学(2)

1位の大阪大学は、世界の免疫学を牽引する審良静男教授らを輩出し、分子レベルの免疫研究で世界トップレベルの実績を誇っておる。
細胞生物学の研究に強い大学TOP20
細胞生物学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●東京大学(28)
2位:●大阪大学(27)
3位:●東京科学大学(23)
4位:●京都大学(20)
5位:●東北大学(18)
6位:●奈良先端科学技術大学院大学(10)
6位:●九州大学(10)
8位:●北海道大学(8)
8位:●筑波大学(8)
8位:●広島大学(8)
11位:●名古屋大学(7)
11位:●熊本大学(7)
13位:●群馬大学(6)
13位:○順天堂大学(6)
13位:○沖縄科学技術大学院大学(6)
16位:○京都産業大学(5)
16位:○関西医科大学(5)
18位:●神戸大学(4)
18位:●徳島大学(4)
18位:▲大阪公立大学(4)

16位の京都産業大学は「タンパク質動態研究所」を擁し、初代所長と現所長がいずれもタンパク質研究の世界的権威「ハンス・ノイラート賞」を受賞しておる。日本人受賞者はこの二人だけという、タンパク質研究において実力ある大学じゃ。
発生生物学の研究に強い大学TOP20
発生生物学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●京都大学(29)
2位:●大阪大学(27)
3位:●東京大学(21)
4位:●東京科学大学(12)
4位:●九州大学(12)
6位:●熊本大学(11)
7位:●東北大学(10)
8位:●名古屋大学(6)
8位:○慶應義塾大学(6)
10位:●筑波大学(5)
10位:●金沢大学(5)
12位:●山梨大学(3)
12位:●神戸大学(3)
12位:●奈良先端科学技術大学院大学(3)
12位:●広島大学(3)
12位:○京都産業大学(3)
12位:○関西学院大学(3)
18位:●北海道大学(2)
18位:●弘前大学(2)
18位:○明治大学(2)

1位の京都大学には「iPS細胞研究所」や「高等研究院ヒト生物学高等研究拠点」など、この分野で世界中からトップ研究者が集まっておる。
6位の熊本大学には日本で唯一、発生医学の名を冠する「発生医学研究所」がある。1939年の創立以来、人間の発生を科学し続けてきた発生生物学の歴史ある名門じゃ。
遺伝学の研究に強い大学TOP20
遺伝学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●東京大学(11)
2位:●名古屋大学(5)
2位:●広島大学(5)
4位:●北海道大学(4)
4位:●東京科学大学(4)
4位:●新潟大学(4)
4位:●九州大学(4)
4位:○沖縄科学技術大学院大学(4)
9位:▲福井県立大学(3)
9位:▲東京都立大学(3)
11位:●東北大学(2)
11位:●京都工芸繊維大学(2)
11位:●大阪大学(2)
11位:●岡山大学(2)
11位:●熊本大学(2)
11位:▲静岡県立大学(2)
11位:▲名古屋市立大学(2)
11位:○北里大学(2)
11位:○近畿大学(2)
11位:○甲南大学(2)

2位の広島大学といえばゲノム編集の世界的拠点じゃ。理学部の山本卓教授を中心としたグループは、狙った遺伝子を自由に変える技術で世界をリードしておる。
進化生物学の研究に強い大学TOP20
進化生物学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●東京大学(17)
2位:○沖縄科学技術大学院大学(10)
3位:●筑波大学(8)
3位:●名古屋大学(8)
5位:●東北大学(6)
5位:●京都大学(6)
5位:●九州大学(6)
5位:●東京科学大学(6)
9位:▲東京都立大学(5)
10位:●北海道大学(4)
11位:●総合研究大学院大学(3)
11位:●富山大学(3)
11位:●鳥取大学(3)
11位:●岡山大学(3)
11位:●広島大学(3)
11位:○東京理科大学(3)
17位:●お茶の水女子大学(2)
17位:●新潟大学(2)
17位:●大阪大学(2)
17位:○上智大学(2)

海洋生物は沖縄科学技術大学院大学
微生物・藻類は筑波大学
昆虫は名古屋大学
霊長類は京都大学
鳥類は北海道大学と、
研究対象ごとに進化研究が盛んな大学が揃っておる。
生態学の研究に強い大学TOP20
生態学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●京都大学(22)
2位:●北海道大学(18)
3位:●東北大学(16)
4位:●東京大学(15)
5位:●千葉大学(10)
6位:●岡山大学(9)
6位:▲大阪公立大学(9)
8位:○東邦大学(7)
9位:●神戸大学(6)
9位:●長崎大学(6)
9位:▲東京都立大学(6)
12位:●筑波大学(5)
12位:●高知大学(5)
12位:●琉球大学(5)
15位:●信州大学(4)
15位:●静岡大学(4)
15位:●奈良女子大学(4)
15位:●広島大学(4)
15位:○早稲田大学(4)
15位:○神奈川大学(4)

琵琶湖のすぐ近くに研究拠点を持つ京都大学、広大な研究林を擁する北海道大学、亜熱帯の生態環境に直接アクセスできる琉球大学など、豊かな研究環境を持つ大学が名を連ねておる。
科研費以外の指標でも大学の研究力を調べたい方には、『大学ランキング2027』(朝日新聞出版)が参考になります。
高被引用論文ランキングや分野別論文引用度指数ランキング、ネイチャーランキングなど、研究力に関するデータが多数収録されています。


