日本学術振興会「科研費データベース」をもとに、2021〜2025年の5年間において、法学分野で研究代表者として採択された件数を大学別に集計しランキング化しました。
対象となるのは
基礎法学/公法学/民事法学/刑事法学/社会法学/新領域法学
の6分野となります。
科研費の採択数はその大学の研究力を示すきわめて有用な指標です。
法学部を志望する受験生の方にとって、大学選びの参考になるデータとしてご活用いただければ幸いです。
基礎法学の研究に強い大学TOP20
基礎法学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●東京大学(13)
2位:●大阪大学(10)
3位:●京都大学(8)
3位:●九州大学(8)
3位:○早稲田大学(8)
6位:●北海道大学(7)
7位:●一橋大学(6)
8位:●熊本大学(5)
9位:○慶應義塾大学(4)
9位:○立命館大学(4)
9位:○関西大学(4)
12位:●東北大学(3)
12位:●金沢大学(3)
12位:●信州大学(3)
12位:●岡山大学(3)
12位:▲大阪公立大学(3)
12位:○同志社大学(3)
12位:○関西学院大学(3)
12位:○広島修道大学(3)
20位:○中央大学(2)

1位の東京大学は、さすが日本の法学の土台を作ってきた最高峰じゃ。ルールの根本を問い直す「法哲学」などの理論研究が圧倒的じゃぞ。
私立トップの早稲田大学は、創立以来の自由な学風を象徴するように、一般市民の目線に立った基礎法学研究で多くの科研費を獲得しておる。
公法学の研究に強い大学TOP20
公法学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●北海道大学(15)
2位:●東京大学(13)
2位:○早稲田大学(13)
4位:●東北大学(12)
4位:●一橋大学(12)
6位:○立命館大学(11)
7位:●京都大学(9)
7位:●大阪大学(9)
9位:○同志社大学(8)
10位:●千葉大学(7)
10位:●岡山大学(7)
12位:●九州大学(6)
12位:○上智大学(6)
14位:●名古屋大学(5)
14位:●神戸大学(5)
14位:▲東京都立大学(5)
14位:○慶應義塾大学(5)
14位:○明治大学(5)
19位:○中央大学(4)
19位:○日本大学(4)

4位の東北大学は、国や役所のルールを扱う「行政法」の名門じゃ。行政法学界の権威・藤田宙靖名誉教授の系譜を受け継いでおり、今回の科研費でも行政法関連の採択が目立っておるぞ。
そのほか、早稲田大学、立命館大学、同志社大学、明治大学、中央大学、日本大学など、明治期の「法律学校」をルーツに持つ私立名門も多くランクインしておる。昔から日本の法学を支えてきた歴史がある大学は、憲法のような伝統的な分野に強い傾向があるな。
民事法学の研究に強い大学TOP20
民事法学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:○早稲田大学(32)
2位:●名古屋大学(17)
3位:●北海道大学(16)
4位:●大阪大学(15)
5位:●一橋大学(14)
6位:●九州大学(13)
7位:●東北大学(12)
7位:●東京大学(12)
9位:●京都大学(10)
10位:●神戸大学(9)
10位:○慶應義塾大学(9)
12位:●筑波大学(7)
12位:●金沢大学(7)
12位:●広島大学(7)
12位:▲大阪公立大学(7)
16位:●新潟大学(6)
16位:○学習院大学(6)
16位:○同志社大学(6)
16位:○関西大学(6)
16位:○西南学院大学(6)

圧倒的1位の早稲田大学は、国家を治める「憲法」を中心にしてきた東京大学に対し、政府から独立した私立大学として、創立以来140年以上にわたり、私たちの生活に身近な「民法」を研究してきた歴史があるんじゃ。
5位の一橋大学は、旧制の「東京商科大学」を前身とする経済・商学の名門じゃ。その伝統は法学にも色濃く反映されており、商法や会社法といったビジネスに直結する民事法研究で多く採択されておるぞ。
刑事法学の研究に強い大学TOP20
刑事法学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●東京大学(9)
1位:○立命館大学(9)
3位:●信州大学(7)
3位:○早稲田大学(7)
5位:●京都大学(6)
5位:●大阪大学(6)
5位:●神戸大学(6)
5位:●九州大学(6)
9位:●北海道大学(5)
9位:●千葉大学(5)
11位:●一橋大学(4)
11位:●名古屋大学(4)
11位:●熊本大学(4)
11位:○慶應義塾大学(4)
11位:○法政大学(4)
11位:○國學院大学(4)
17位:●東北大学(3)
17位:●金沢大学(3)
17位:●岡山大学(3)
17位:○中央大学(3)

1位の立命館大学は、戦前から「国家を監視し人権を守る」という独自の学風を貫いてきたからこそ刑事法学に強いんじゃ。刑法学界を代表する学者・松宮孝明教授が在籍しており、今回の科研費でも東大と並ぶ採択数じゃぞ。
社会法学の研究に強い大学TOP20
社会法学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:○早稲田大学(13)
2位:●東京大学(10)
3位:●九州大学(6)
4位:●北海道大学(5)
4位:●東北大学(5)
4位:●一橋大学(5)
7位:●名古屋大学(4)
7位:●京都大学(4)
9位:●筑波大学(3)
9位:●横浜国立大学(3)
9位:●金沢大学(3)
9位:●大阪大学(3)
9位:●広島大学(3)
9位:○慶應義塾大学(3)
9位:○追手門学院大学(3)
16位:●信州大学(2)
16位:●静岡大学(2)
16位:○学習院大学(2)
16位:○中央大学(2)
16位:○法政大学(2)

16位の法政大学は、日本最古の社会科学研究所である「大原社会問題研究所」を擁し、日本の労働研究を牽引してきた労働法の聖地とも言える大学じゃ。
新領域法学の研究に強い大学TOP20
新領域学分野 科研費採択数ランキングTOP20
●国立 ▲公立 ○私立
1位:●名古屋大学(7)
1位:○早稲田大学(7)
3位:●筑波大学(6)
3位:●信州大学(6)
3位:●神戸大学(6)
3位:○同志社大学(6)
3位:○立命館大学(6)
8位:●北海道大学(5)
8位:●東京大学(5)
8位:●京都大学(5)
8位:○明治大学(5)
12位:●一橋大学(4)
12位:●富山大学(4)
12位:●大阪大学(4)
12位:○中央大学(4)
12位:○神奈川大学(4)
12位:○南山大学(4)
18位:●金沢大学(3)
18位:●九州大学(3)
18位:○上智大学(3)

12位の中央大学は、情報と法律を融合して学ぶ「国際情報学部」を擁し、AI法や情報法の分野に注力している大学じゃ。
18位の上智大学は、日本で初めて環境法に特化した「地球環境法学科」を設立しており、その高い専門性の通り、科研費に採択された研究すべてが環境法関連じゃ。


